学びと体験

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 生産者と連携して、地域の活性化や交流人口の拡大につなげるお手伝いをしています。多彩な講座を提供するカルチャースクール「よみうりカルチャー大阪」や、国内外の旅行・ツアーを手掛ける「読売旅行」の商品など、読売新聞グループの幅広いサービス・事業を融合させることで、地域の生産者らの思いやこだわりを直接学ぶことができ、現地で交流もできる機会を創出しています。

グループリソース

よみうりカルチャー大阪

 大阪読売サービスが管理・運営するカルチャースクール。美容、健康、音楽やダンス、スポーツ、美術や手芸、語学など幅広い分野の習い事の場を提供している。エンタメから専門分野まで幅広いテーマをお届けするオンライン講座「学(マナ)ント」も人気です。

読売旅行

 1962年の創業から他社に先駆けてパッケージツアーを販売。全国各地に営業拠点をもち、団体型ツアーや個人旅行のほか、テーマ性の高い多彩な旅行商品を取りそろえています。

これまでの実施例

生産者になる旅
ナオライと旅する瀬戸内

ナオライ写真

 講座を通して地域の生産者から学んだ後に、生産者と一緒に現地を歩き、食卓を囲み、様々な体験をする「生産者になる旅」シリーズの第1弾として2021~22年に実施しました。旅の案内人を務めたのは、広島県呉市の三角(みかど)島で創業した酒造会社「ナオライ」社長の三宅紘一郎さん。自然豊かな環境で農薬を使わずにレモンを育て、日本酒をベースとした全く新しいお酒「琥珀浄酎」を開発してきました。

 参加者らは、大阪よみうり文化センター(現よみうりカルチャー大阪)のオンライン講座「学ント」で全5回、三宅さんら地域の方々と双方向でやりとりしながら「琥珀浄酎」が出来るまでの工程や地域づくりの思いを学び、現地に赴いて三宅さんらと2泊3日の日程で交流しました。

生産者になる旅 in 智頭町
野生の菌と山のパン屋の物語

タルマーリー写真

 岡山県境に近い鳥取県智頭町の山間地にあるパン店「タルマーリー」は、世界で唯一と言われる野生の麹を使ったパン作りに取り組んでいます。オーナーの渡邉格(いたる)さんは、パン作りに使う野生の麹菌、乳酸菌、酵母菌をすべて自家培養しており、自然界の菌の力を最大限に引き出すため研究と移住を重ねた末に、智頭町に巡り合いました。

 2022年12月~23年4月の事前講座では、野生の麹菌採取の方法から、こだわりの製法、菌の不思議な力、地域の仲間とつくる地域内循環の形まで多様な話題を取り上げ、タルマーリーのパンづくりの秘密を探りました。現地を訪れるツアーは2023年5月に実施しました。

 瀬戸内醸造所パスポート

瀬戸内醸造写真

 瀬戸内醸造所は、2020年に自社農園でぶどう栽培を始めた広島県竹原市のワイナリーです。ワイナリーに併設されたレストランでは、瀬戸内の多島美を眺めながら瀬戸内料理やワインを楽しむことができます。代表の太田祐也さんは、瀬戸内地域のブドウを使ったワインで土地土地の味わいを表現し、瀬戸内地域の食文化の継承することを目標に醸造所を立ち上げました。

 ブドウの苗木の成長を見守りながら、個性あるワイナリーや国産ワインの魅力をより多くの人たちに知ってほしいと、2023年3月に始まったのが「瀬戸内醸造所パスポート(苗木オーナー会員制度)」です。ブドウの苗木を植えることで、耕作放棄地の解消にもつなげます。会員になると年1回、会費に応じた本数のワインが届き、現地での収穫体験や醸造作業の見学、生産者との交流といった特典があります。

 読売新聞大阪本社は瀬戸内醸造所と連携し、様々な取り組みを進めています。20234月からは読売旅行が生産者らと交流するツアーを定期的に開催、その他会員組織「わいず倶楽部」向けのイベントやワインの特別割引販売なども実施しました。

瀬戸内醸造所パスポート 苗木オーナー制度 特別取材